椎間板ヘルニアのレーザー治療

レーザー治療PLDDとは?

 

体に負担の少ない日帰り手術として、最近日本でも徐々に耳にするようになってきたのが「レーザー治療PLDD」です。最先端医療の1つで、その名が示すとおり、「レーザー」によって患部を治療する技術です。

 

「PLDD」はP:Percutaneous【経皮】、L:Laser【レーザー】、D:Disk【椎間板】、D:Decompression【減圧】を略した呼び名です。その治療法はほんの1mm程度の針を患部(椎間板)に注射し、その針の中に包み込まれている「レーザーファイバー」からレーザーを照射し、椎間板内の「髄核」を蒸発させる事によって椎間板内の圧力を減圧し、「ヘルニア」を内側に引き戻す事を目的としています。

 

その余りに小さい「注射針」と「レーザーファイバー」から傷口は殆ど目に入らず、また局所麻酔で済む事から、「負担の少ない日帰り手術」として注目を浴びています。

 

椎間板ヘルニアのレーザーによる治療は1986年にオーストリアのグラーツという医科大学で初めて実施され、当初はオーストリア国内での治療だったそうですが、その高い効果が評価され、アメリカやヨーロッパ等に広まっていき、日本にレーザー治療PLDDが導入されたのは1990年代で、民間の施設を中心に実践例が増えてきています。

 

80年代当初はまだまだ機材も不安定だった事から、思うような効果が得られないという懸念もありましたが、90年代後半に入ってからは安定した成果を期待できるまでに技術自体が育ってきており、初期段階の椎間板ヘルニアに対しては特に効果が見込めるようです。